近年、経理の人手不足などにより、経理アウトソーシングを導入する企業が増加しています。しかし、初めて経理をアウトソースするときは、どこに頼めばよいのかがわからない方も多いと思います。本記事では、初めて経理アウトソーシングを導入する方に向けて、メリット・デメリットから選び方、おすすめ経理アウトソーシング会社7選を紹介します。

経理アウトソーシングとは

経理アウトソーシングとは、自社の経理業務を外部に委託することです。経理アウトソーシングを導入することで、社内の経理担当者は、本来注力すべき業務にのみ集中できるようになります。その結果、企業全体の売上や利益が向上し、会社の成長に寄与することが期待できます。

経理アウトソーシングの導入は、ただ経理業務の人手不足や業務負担を解消するだけでなく、企業の未来への投資にも繋がります。

依頼できる経理業務

経理アウトソーシングでは、主に、以下の経理業務を依頼できます。

経理アウトソーシングを導入するメリット

経理アウトソーシングを導入するメリットは、以下の3つです。

人材不足の解消につながる

経理アウトソーシングを導入すると、人材不足の解消につながります。

経理の人材不足によって、自社の社員が、本来やるべき業務に加えて経理も行っているという企業もあるでしょう。そのような場合、経理業務を行っている分、本来やるべき業務に遅れが生じてしまいます。

そこで経理アウトソーシングを導入すれば、経理業務は丸ごと外部に任せられるので、経理の人材不足の解消につながるでしょう。これまでの経理担当者は、本来やるべき業務に集中できます。

ミスや不正を防げる

経理アウトソーシングを導入することで、経理のプロが第三者目線で経理業務を行うため、自社内で起こりやすいミスや不正を防げます。

人件費を削減できる

経理業務に割いていた人件費を削減できることも、経理アウトソーシングを導入するメリットです。

経理担当者を1人採用すると、給与はもちろん、経理業務を教育するための採用コストがかかります。経理アウトソーシングは、必要な分だけ経理業務を委託するので、採用コストがかからず、人件費が削減できます。

経理アウトソーシングを導入するデメリット

経理アウトソーシングを導入するデメリットは以下の2つです。

経理人材の育成ができない

経理アウトソーシングを導入すると、経理人材の育成ができなくなります。

経理アウトソーシングを導入することで、自社内で経理業務に関わる人材が減るため、新たに経理人材を育成することが難しくなります。

「この先ずっと経理業務は外部委託に任せる」という方針なら問題ありませんが、将来的には経理業務は自社内で行いたいという場合は注意が必要です。

アウトソーシング費用がかかる

経理アウトソーシングの導入は、アウトソーシング費用がかかります。

人件費を削減するために経理アウトソーシングを導入しても、オプションの追加などでかえって高くついてしまうこともあるので、注意しましょう。

経理アウトソーシングの選び方

経理アウトソーシングを導入したくても、自社に合う会社の選び方がわからないという企業の方も多いでしょう。

経理アウトソーシングを選ぶポイントは、以下の5つです。

任せる経理業務の範囲

経理業務と一言で言っても、業務内容は多岐に渡ります。

どこまでの経理業務を任せるのか、任せる経理業務の範囲が明確な場合は、自社の要望に対応してくれる経理アウトソーシング会社を選びましょう。

逆に、「どこまでの経理業務を任せればいいかわからない」という場合は、経理アウトソーシングについてのカウンセリングから対応してくれる会社を選ぶのがおすすめです。カウンセリングを通して、企業にとって一番効率のよい方法で経理業務をアウトソースできます。

予算

経理アウトソーシングに使える予算を明確にしましょう。

利用したい経理アウトソーシングと予算が見合う会社を選ぶのがポイントです。

セキュリティ対策

経理アウトソーシングを導入するということは、自社の経理の情報を外部に伝えることになります。

そのため、セキュリティ対策が万全で、信頼できる経理アウトソーシング会社を選びましょう。

コミュニケーション手段

経理アウトソーシングを導入して経理業務をスムーズに進めるためには、経理アウトソーシング会社との密な連携が必要です。

そのため、どのような方法で連携をとるのか、コミュニケーション手段を確認しましょう。メールでやりとりをする会社もあれば、チャットツールを使ってやりとりをする会社もあります。

連携がとりやすいよう、自社に合ったコミュニケーション手段でやりとりができる会社を選びましょう。

柔軟な対応

経理アウトソーシング会社は、自社に合わせて柔軟に対応してくれる会社を選びましょう。

自社の経理業務が、これから先も今と状況が変わらないというわけではありません。企業の成長とともに、経理業務も増える可能性があります。逆に、経理業務が縮小することもあるでしょう。

そんなとき、経理アウトソーシング会社が、自社の未来を見据えて柔軟に対応してもらえるかを確認しましょう。

おすすめの経理アウトソーシング7選

おすすめの経理アウトソーシング会社は、以下の7つです。

Web特命係

Web特命係は、業界最安級のオンライン完結型アウトソーシングサービスを提供している会社です。32,000円/月10時間～経理業務を依頼できます。時間単価制なので、必要な時間分のみ経理代行を依頼できるのが大きな特徴です。

Web特命係は経理業務以外にも、総合サービス・コンサルティングや採用サポート、総務・事務アシスタント、Web制作・運用など幅広い業務に対応しています。

経理業務だけではなく、企業のお悩みを総合的に解決できるサービスです。

ビズアシ

ビズアシは、国内最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」から、企業に最適な人材を提案している会社です。

500万人以上の登録者数の中から、経理のスキルや経験がマッチする人を紹介してくれます。

完全オンラインで経理代行を進めるため、問い合わせから最短4営業日で業務が開始できます。

担当者固定制で、フィードバックをしやすいのも特徴です。

NTTビジネスアソシエ東日本

NTTビジネスアソシエ東日本は、NTTグループが運営する経理アウトソーシング会社です。

仕訳などの日常業務から、決算業務、書類管理までサポートしてくれます。

NTTビジネスアソシエ東日本の経理代行は、完全オーダーメイド制です。企業の希望に合わせて、経理業務の中で必要な部分のみを依頼できます。

TMJバックオフィス経理スタンダードサービス

TMJバックオフィス経理スタンダードサービスは、セコム株式会社の子会社です。そのため、セキュリティ面での安心感があります。また、難しい法令について電話やメールで相談が可能です。

TMJバックオフィス経理スタンダードサービスは、企業にとって最適な経理業務をパッケージ化して提供しています。

パッケージに含まれた標準機能と、適宜必要なオプションを組み合わせることで、企業にマッチした経理代行が可能です。

中小企業の経理代行サポートセンター

中小企業の経理代行サポートセンターは、中小企業を対象として、経理や総務といったバックオフィス業務をサポートしている会社です。

経理代行では、記帳代行や請求書発行、振込代行など、経理に必要な業務をわかりやすい料金形態で提供しています。また、経理代行を丸ごと任せられるプランもあるため、さまざまな経理の悩みを解決してくれる経理アウトソーシング会社です。

Cashmo

Cashmoは、中小企業の経理、財務、税務、労務、クラウド導入を完全ワンストップでサポートしています。

経理を始めとしたバックオフィス業務を丸ごと任せられるので、経理業務をすべて代行してほしいという企業におすすめです。

料金形態もパッケージ制をとっており、必要な経理業務が料金に含まれています。経理業務を一つひとつ依頼するよりもお得です。

はたらく記帳代行

はたらく記帳代行は、記帳のみに特化した経理アウトソーシング会社です。

記帳に必要な書類をデータで送付すれば、仕訳、会計ソフトへの入力、試算表や総勘定元帳の作成まで行ってくれます。さらに最短3営業日での納品が可能です。

記帳に特化しているため、仕訳数に応じた料金形態となっています。

まとめ

経理アウトソーシングを導入すると、社員が本来やるべきコア業務に集中できたり、人件費を削減できたりするメリットがあります。経理アウトソーシングの導入を検討している企業の方は、選び方のポイントとおすすめの経理アウトソーシング会社を参考に、自社に合う経理アウトソーシングを検討してみてください。