新規顧客獲得や、営業活動の効率化のために欠かせないのが「営業リスト」です。しかし、「もっと質の高い営業リストにしたい」「営業リストを作るのが手間」といった悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、営業リスト作成代行サービスです。本記事では、営業リストを自社で作成する方法から、代行サービスを利用したときのメリット・デメリット、さらにおすすめの代行会社をご紹介します。

営業リストの重要性

営業リストとは、ターゲットである営業先の企業名や氏名、住所、連絡先、担当者名などがリスト化されたものです。営業リストを作成することで、社内での情報共有のほか、顧客情報の蓄積や情報管理の効率化に役立ちます。

営業活動において営業リストは必要不可欠なものです。そして、営業リストの質が高ければ高いほど、よりよい営業活動が実現できます。

しかし、質の高い営業リストを作成するには、しっかりとした事前準備と情報収集が必要です。

ここで、具体的な営業リストの作成方法を見ていきましょう。

営業リストの作成方法

営業リストの作成は、次の3つに分けられます。

1.事前準備

質の高い営業リストを作成するには、事前準備が大切です。事前準備は、以下のポイントを中心に進めていきます。

営業リストを作る前に、営業戦略を決定しておきましょう。競合他社や市場の状況調査や、自社の課題抽出をおこない、営業の目標を明確にしておくのがポイントです。

営業戦略が決まったら、ターゲットの確認をしましょう。どのような企業がターゲットなのかが決まっていないと、営業リストに不要な顧客が混ざってしまいます。事前にターゲットを確認することで、より効率のよい営業活動がおこなえるでしょう。

営業リストに載せる企業の件数を明確化しておくことも大切です。件数は多ければ多いほどいいというわけではなく、現実的に営業アプローチがしやすく、十分な成約数が取れる件数にすることがポイントです。

2.情報収集

事前準備ができたら、ターゲットの情報収集をおこないましょう。

情報収集は、インターネットで調査するほか、これまでに得た名刺情報を活用したり、自社サイトのアクセス解析をしたりする方法があります。

インターネット調査は、費用をかけずにターゲットを探し出せる代表的な方法です。一つひとつの企業サイトをチェックする必要があるため、手間と時間がかかるのがデメリットでしょう。

また、名刺情報を活用することで、これまで自社と取引のあった企業の方の中から、ターゲットを見つけ出せる可能性があります。ただし、名刺の中には、自社が取引停止した企業や、何らかの理由で取引ができない企業がある可能性があります。そのため、名刺情報を活用するときは、その企業との過去の履歴を確認しましょう。

3.リスト化

情報収集がしっかりとできたら、ターゲットをリスト化します。自社でリストを作成する場合、主に2つの方法があります。一つはエクセルで作成する方法、もう一つは、ツールを活用する方法です。

エクセルはすでにほかの業務で使用されていて、営業担当者も使い慣れている場合が多いです。更にエクセルはリスト作成に便利な機能も備わっているため、エクセルの知識やスキルがあれば、質の高い営業リストを作成できます。ただし、エクセルでのリスト作成は手間がかかるほか、共有がしにくいため、規模の小さい営業リストにおすすめです。

営業リストの作成ツールを活用すれば、エクセルよりも効率的に営業リストが作成できます。自社のターゲットとなる企業を的確に収集してリスト化できるので、短時間で質の高い営業リストが作成できるでしょう。

営業リスト作成代行のメリット・デメリット

営業リストの作成は、代行業者に依頼するという手もあります。営業リスト作成代行は、営業リストを自社の代わりに作成してくれるサービスです。ここで、営業リスト作成代行を利用するメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

営業リスト作成代行を利用するメリットは、次の3点です。

リスト作成の手間が省ける

営業リスト作成代行を利用する最大のメリットは、自社で営業リストを作成する手間が省けることです。

前述したように、自社で営業リストを作成するには、入念な事前準備と情報収集が必要となり、手間と時間がかかります。また、営業リスト作成に慣れていないと、せっかく営業リストを作成しても質の低いものしかできないこともあるでしょう。

営業リスト作成の代行業者は、営業リストを作成するプロであるため、短時間で質の高い営業リストが作成できます。

本来注力すべき業務に集中できる

営業リスト作成代行を活用すると、営業リスト作成にかけていた時間で、本来注力すべき業務に集中できます。

営業リスト作成は営業活動には欠かせないものですが、営業活動で本当に注力すべきは、営業先のアポイント取得や商談です。営業リスト作成は、営業活動に付随する業務に過ぎません。

そんな営業リスト作成を代行業者に依頼すれば、営業担当者は顧客のアポイント取得や商談に集中できます。

営業の質が上がる

営業リストの作成をプロに依頼することで、質の高い営業リストが確保でき、営業そのものの質も上がります。

営業リスト作成代行業者が作成する営業リストは、知識と経験を持った営業のプロが作成しています。そのため、確実にターゲットへ営業活動ができ、商談や成約につなげやすくなるでしょう。

デメリット

営業リスト作成代行を利用すると、次のようなデメリットが挙げられます。

外注費用がかかる

営業リスト作成代行を利用すると、その分外注費用がかかります。

自社で営業リストを作成する場合のリソースや人件費を考慮して、適正価格で営業リストを作成してくれる代行業者に依頼するのがポイントです。

ターゲットではない営業先が含まれる可能性がある

営業リスト作成代行を利用すると、ターゲットではない営業先が含まれる可能性があります。

代行業者は営業リストのプロではありますが、自社の商品やサービスに関する知識や、営業戦略への理解が薄いと、ターゲットではない営業先もリストに入れてしまうことがあります。

このようなミスマッチを防ぐためには、依頼時に営業戦略やターゲットを明確に伝え、営業リストを作成する目的をきちんと共有することが大切です。

情報漏えいのリスクがある

営業リスト作成代行を利用すると、情報漏えいのリスクがあります。

営業リスト作成の依頼をすると、自社の業績といった情報のほか、顧客や取引先の情報も代行業者に渡すことになります。その分、情報漏えいのリスクが上がってしまいます。

情報漏えいを防ぐためには、セキュリティ体制の整った代行業者を選ぶことが大切です。

営業リスト作成代行の選び方

営業リスト作成代行業者を選ぶときのポイントは、以下の4点です。

自社のニーズに合っているか

まずは、営業リスト作成代行業者が自社のニーズに合っているかどうか確認しましょう。

自社の営業活動の方針によって、営業リストに記載する情報は異なります。

そして代行業者も、営業リスト作成にあたって強みとするポイントが異なります。

そのため、自社が必要としている情報を確実に営業リストに記載してくれる、自社のニーズに合った代行業者を選びましょう。

費用対効果

営業リスト作成代行業者を選ぶときは、費用対効果が高いかどうかを考えましょう。

料金の安さだけではなく、営業リスト作成のクオリティやサービス内容も考慮して、費用対効果の高い業者を選ぶのがポイントです。

実績

営業リスト作成代行業者は、実績が豊富なところを選びましょう。

その際、営業リスト作成の実績だけでなく、自社と同じ業界や業種での営業リスト作成実績があるかどうかもポイントです。

ホームページや口コミをもとに実績をチェックして、信頼できる業者に依頼しましょう。

セキュリティ体制

営業リスト作成代行業者を選ぶときは、セキュリティ体制もポイントです。

前述したとおり、営業リスト作成代行を利用すると、自社や営業先の情報が漏れてしまうリスクがあります。そのため、セキュリティ体制が万全な代行業者を選ぶことが大切です。

プライバシーマークがある業者を選んだり、セキュリティ体制やトラブル発生時の対処法を事前に確認したりするとよいでしょう。

おすすめの営業リスト作成代行業者

ここからは、おすすめの営業リスト作成代行業者をご紹介します。

Web特命係

Web特命係は、業界最安級のオンライン完結型アウトソーシングサービスを提供する会社です。

営業リスト作成のほか、営業に必要な情報収集作業、営業成績の入力や管理など、営業活動に付随する幅広い事務作業をサポートしています。

時間単価制の料金システムなので、本当に必要な作業のみを依頼できるのも大きな特徴です。

また、Web特命係では経理サポートや採用サポート、Webサポートといったサービスも展開しています。契約時間内であれば、営業リスト作成以外の業務も依頼可能です。

Web特命係は、企業のお悩みに合わせて、総合的にサポートをしています。

ピークアウト

ピークアウトは、営業リスト作成のほか、名刺のデータ化や資料のテキスト化など、データ入力代行をおこなう会社です。

営業リスト作成は、1項目3円～となっており、手間のかかる営業リスト作成を格安で代行依頼できます。

営業リスト作成はすべて日本人スタッフが手作業で丁寧におこなっており、低価格でありながら高品質なサービスを提供しているのが大きな特徴です。

ランサーズ

ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。

ランサーズに登録するフリーランスなどの個人の方に、営業リスト作成を依頼できます。

クラウドソーシングは、なんといっても価格の安さが大きな魅力です。依頼する個人にもよりますが、代行業者よりも低価格で依頼できるでしょう。

クラウドソーシングは、個人に依頼することで品質にばらつきが生じることがデメリットでもあります。しかしランサーズではランク制度を導入しており、スキルの高い人材を見つけやすいのが特徴です。

まとめ

営業リストの作成は、営業活動の質を左右する重要な作業です。しかし、準備や情報収集に手間と時間がかかることから、営業リスト作成を効率化したいという企業は多いでしょう。そこで、営業リスト作成代行を利用すれば、営業リスト作成にかかっていた手間と時間が省け、さらに質の高い営業リストが確保できます。営業リストの質が上がることで営業活動も効率化され、商談や成約にもつながりやすくなるでしょう。営業リスト作成を効率化したいと考えている企業の方は、営業リスト作成代行の活用をぜひ検討してみてください。