- 経理専任担当者がおけないので、総務が兼任している
- 煩雑な経理業務にまで手が回らない
経理業務は、専門知識が必要で細かく正確な作業を求められます。会社や個人事業主にとっても大事な経理ですが、片手間にやるにもなかなか難しいものがありますよね…。
しかし、経理代行サービスを利用すれば、煩雑な経理業務から開放され、ご自身の本来の仕事に力を注ぐことができます。
本記事では、経理代行サービスでの業務内容や経理代行サービスを利用するメリット・デメリットについて解説し、おすすめの経理代行サービス3社をご紹介していきます。
個人事業主の場合、外注に委託すること自体を考えてなかったという方がいらっしゃいますが、実はそんなことはありません。この記事が「経理代行サービスはどんなものか」について知るきっかけになれば幸いです。
経理代行サービスで確定申告を丸投げできる!
経理代行とは、経理業務をアウトソーシングすることをいいます。毎年、憂鬱になる方が続出する確定申告業務ですが、領主書や請求書のコピーを送れば、ほぼ丸投げ状態で面倒な確定申告書類の作成もしてくれます。
経理代行に含まれる具体的な業務としては、以下の5つあります。
記帳業務
月次の入金・出金の履歴を会計ソフトなどで記録し帳簿付けする業務です。
依頼主は、領収書、請求書、通帳のコピーなどの必要書類を預けるだけでOKです。
売掛金・買掛金管理業務
売掛金や買掛金を管理する業務です。売掛金の請求漏れや入金漏れ、買掛金の支払い漏れの確認などを行います。代行会社によっては、振込や支払代行をしてくれる場合もあります。
決算・申告業務
決算仕訳の入力や決算書、税務申告書の作成などの業務です。領収書、請求書、通帳のコピーを預ければ、書類作成から書類の提出まで一連の流れで代行してくれるので、書類の控えや書類の原本が後日郵送されます。
ただし、法律上、税理士事務所もしくは税理士法人でなければ、税務申告の代行はできません。経理代行サービスでは、書類の作成までとなります。
給与計算業務
従業員の毎月の給与計算やそれに伴う業務です。
年末調整業務
年末調整による源泉所得税の還付額や徴収額の計算、それに伴う業務です。
個人事業主が経理代行サービスに依頼するのはアリ?
結論から申しますと、アリです。むしろ個人事業主にこそおすすめです。
なぜなら、個人事業主が経理代行サービスを利用すれば、その分、注力すべき仕事に時間を使えるからです。
確かに、個人で経理代行サービスを利用することは、費用が発生するため「マイナスになるのではないか」と思えます。
個人事業主は、仕事を取るところから入出金管理まで、全て自分一人でしなければなりません。
特に経理業務は、入出金を漏れなく記帳するなど、細かく正確な作業を要します。日々の業務に追われる中で時間を取ることが難しい場合や、毎年、確定申告の時期に憂鬱になる方もいらっしゃるでしょう。
専門知識を持つその道のプロにお願いすることで、時間的な余裕が生まれます。
これまで慣れない経理に時間を使いすぎてしまい非効率に浪費していた時間を「利益につながる仕事時間」に置き換えれば、代行料金は簡単にペイできてしまいます。
経理代行サービスを使うメリット
経理代行サービスを利用するメリットは以下の3点です。
経理代行サービスを使うメリット3つ
- 経理の専門知識と経験を持つ会社に任せることができる
- 人件費を削減できる
- 本来の業務に専念できる
経理の専門知識と経験を持つ会社に任せることができる
経理代行サービスを利用するメリットは、経理の専門知識と経験を持つ会社に委託できることです。
細かい作業で正確さも要求される経理業務を経理のプロへ依頼できれば、早く正確な作業で仕事を遂行してくれます。さらに、頻繁に行われる法改正に対して素早い対応も期待できます。
人件費を削減できる
経理担当者を雇用する面での人件費が不要になります。
従業員として雇用が発生すると、福利厚生費や社会保険料など、給与以外の費用も必要になります。
その点、経理代行サービスを利用すれば、サービスにかかる費用のみですので、人件費と比べればかなりのコスト削減になります。
本来の業務に専念できる
経理に関して経験や知識のない人が経理業務を兼務することは、自分の本来の業務に専念する上で大きな妨げになります。経理代行サービスを利用することで、煩雑な経理業務に貴重な時間を割く必要がなくなります。
そして、経理担当者を雇用した場合の勤務管理や仕事内容のチェックも不要になります。
経理代行サービスを使うデメリット
経理代行サービスを利用するデメリットは以下の3点です。
経理代行サービスを使うデメリット3つ
- 社内でノウハウの蓄積ができない
- 派遣社員の採用よりも高額になる可能性もある
- 書類が外部へ流出する危険性もある
社内でノウハウの蓄積ができない
デメリットの一つとして、社内の経理担当者を育成できない点が挙げられます。
経理代行を利用する場合、社内で経理業務のノウハウが蓄積できず、従業員にとっての知識習得や経験値向上にはつながりません。
派遣社員の採用より高額になる可能性もある
経理代行サービスでは、依頼を受けた会社ごとの実情に合わせて対応できるように様々なオプションメニューが設けられています。
会社の実情や希望に添うように依頼すると、派遣社員を雇う場合と比較して高額な費用になる可能性もあります。
どこまでを求めるかにもよりますが、提示された金額が想定よりも高額だった場合は、一度先方に相談してみるとよいでしょう。
書類が外部へ流出する危険性もある
経理代行サービスを利用する際には、必要書類を委託先へ送付する必要があります。
もし、送付先間違いや紛失が起きてしまうと、社員や自社の内部情報が漏れてしまう危険性があるため細心の注意を払いましょう。
おすすめの経理代行サービス3選
おすすめの経理代行サービス3社について、特徴・代行内容・費用をご紹介していきます。検討される際のご参考にしてください。
Web特命係
Web特命係は、書類作成やスケジュール調整などの事務業務から、記帳代行などの経理業務、Webサイト構築などのクリエイティブ業務まで、お客様が「本来すべき仕事に集中できる環境」作りをサポートするオンラインアシスタントチームです。
経理代行サービスにおいては、経理実務経験3年以上の実績ある優秀な担当者が多数在籍しています。
例えば、経理専任担当者がおけない中小企業様、顧客が増え成長中の会計事務所様、立ち上げ間もないスタートアップ企業様、お一人での経理作業が面倒な個人事業主様におすすめのサービスです。
特徴
- 1ヶ月単位で契約可能のため、最小限のコストで利用できる
- 完全リモートを実施し、月額料が他社と比べて安い設定
- 経理経験3年以上のワーカーが業務にあたるので、低価格高品質を実現
業務内容
- 月次・年次仕訳入力
- 請求書発行業務
- 入出金管理
- 給与明細発行
- 年末調整、確定申告サポート
- 書類整理、管理等
費用
- 都度見積もり:3,000円~
- 特命係mini:13,000円~/月(利用可能時間:5時間/月)
- 特命係Light:25,000円~/月(利用可能時間:10時間/月)
- 特命係:50,000円/月(利用可能時間:20時間/月)
Wheat Accounting
Wheat Accountingは、経理業務全般を専門性の高いチームが一括代行してくれるサービスです。
税理士や社労士の監督の下、専門的な知識を元に高品質なサービスと万全なサポート体制があるところが魅力です。
特徴
- 専門性の高いチーム体制でまるごと代行
- 税理士や社労士の監督の元で実施される高品質なオペレーション
業務内容
- 経理業務全般(月次決算、帳簿作成)
- 記帳代行
- 会計、税務相談(提携税理士が対応)
費用
- 基本コース:30,000円/月~ (記帳代行500件付き)
- カスタムコース:要問い合わせ
スマート経理
簿記検定2級以上のスタッフがチーム制で経理業務を一貫して行うため安定した業務を行うことが魅力です。また、試算表の公開が締め日から5営業日以内という迅速な対応が可能です。
経理業務の人材が安定しない会社や育成・求人にかけるコストを削減したい会社におすすめのサービスです。
特徴
- 簿記2級以上の専門スタッフがチーム制で経理業務を一貫代行
- 経理の課題抽出や経理プロセスの再構築、経理のアウトソーシングなどの運用まで対応
- 締め日から5営業日以内に試算表を提出
業務内容
- クラウドシステムを利用した経費精算機能
- 給与計算機能(労働保険手続きなども代行)
- 記帳代行機能
費用
- スタンダードプラン:150,000円/月~
- エキスパートプラン:300,000円/月~
まとめ
今回は、経理代行サービスについて特徴とメリット・デメリット、おすすめの経理代行サービスについてご紹介しました。
副業解禁やコロナ禍において、フリーランスとしての働き方を選択する人が増えています。企業にとっても利用価値の高いサービスですが、個人事業主の方こそぜひ活用してみてください。