レストランオーナーとは?主な仕事内容と開業する際のポイント

 (更新日2023.07.22)
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  • 「レストランを開業したい」
  • 「いつかは自分のお店を持ちたい」
  • 「レストランの開業に必要なものはなんだろう」

レストランの開業を考える方にとっては、どんな準備が必要になるのか予め把握しておきたいですよね。

本記事では、レストランオーナーの主な業務内容と開業する際に必要な準備について解説します。

レストランの開業を検討中の方やこれからレストランを開業する方、開業したての方に向けて必要な情報をまとめました。参考になれば幸いです。

レストランオーナーとは

レストランオーナーには、主に2つの働き方があります。

  • 厨房には立たず、お店のプロデュースを行う店舗プロデューサー
  • 店舗経営をしながら、料理長も兼任するオーナーシェフ

店舗プロデューサーは、店舗のコンセプトの決定やイベントの企画、広告やSNSを活用した集客活動を担います。そのため、飲食業界のマーケティング知識や営業力といったスキルが必要です。

オーナーシェフとは、店舗経営をしながら料理長も兼任する働き方です。店舗経営やプロデュースだけでなく、ニュー開発や料理人の指導も行います。

主な仕事内容

レストランオーナーの主な仕事内容は以下のとおりです。

レストランオーナーの主な仕事内容

  • メニュー開発
  • 仕入れ業務
  • 事務処理全般
  • 宣伝活動 
  • 採用活動  など

レストランにとって、メニューは「お店の顔」です。そのためメニュー開発は最も力をいれる重要な仕事といえます。

メニュー開発では、アイデアを出すだけでなく、費用や売り上げ、原価など経営面からも考えていきましょう。

メニュー開発と併せて、重要なのは仕入れ業務です。

仕入れ先の決定から仕入れをするスケジュールや仕入れ数の計画、仕入れた材料の在庫管理もしっかり行います。

また、大きなレストランで事務専門のスタッフを雇う場合を除き、経営における全ての事務処理もオーナーの役割です。具体的には、売り上げ管理や経費管理、顧客情報の管理などがあります。

たくさんのお客様に来てもらうためには宣伝活動も大切です。

最近は、InstagramなどのSNSを活用してお店の宣伝をするケースが多く、お店の一押しメニューの写真をアップして、アプリのユーザーから反応をたくさんもらうことで、お店の認知拡大に役立てています。

お店の規模によっては、採用活動も必要でしょう。

採用活動に関しては、宣伝活動と同じくSNSを活用してスタッフを募集しているレストランも増えています。お店のブランディングを構築するなど、SNSをフル活用するのがおすすめです。

レストランオーナーには、財務やマーケティングの知識、営業力など、さまざまなスキルが求められ、その仕事内容も多岐にわたります。

そのため、事務業務や採用業務などアウトソーシングできるものは活用することで、業務効率化や生産性向上に期待できます。お店の規模や業態を考えて検討してみるのもよいでしょう。

レストランを開業するために必要な準備

レストランを開業するには、「飲食店営業許可」の申請など、オープンまでに必要な手続きも多岐にわたります。

このほか開業するために以下の準備が必要です。

  • 食品衛生責任者と防災管理者の資格をとる
  • コンセプト決め
  • 立地の選定
  • 内装工事
  • 資金調達

それぞれ詳しく説明します。

食品衛生責任者と防災管理者の資格をとる

食品衛生責任者と防災管理者の資格は、レストランオーナーになるために必要な資格です。

食品衛生責任者は、食品製造や販売、提供の際に必要な国家資格で、各都道府県が開催している「食品衛生責任者要請講習会」を受講すると取得できます。

具体的には、店舗で取り扱う食品や設備の衛生管理やスタッフの体調管理などを行います。

レストランなどの飲食店には、従業員のうち最低1名は食品衛生責任者を配置する義務がありますので、忘れずに取得しましょう。

防火管理者は、店舗の火災を防ぐための業務を推進する責任者に必要な国家資格です。

店舗の収容人数が30人を超える飲食店を経営する場合に必須となる資格で、各地の消防署が主催する「防火管理者講習」を受講することで取得できます。

ここでいう収容人数とは、顧客と従業員を合計した数を指し、「席数」とは関係がないので注意が必要です。

コンセプト決め

レストランのテーマや方向性を示し、店舗の立地や内装、価格などを決める際の基準となるのがコンセプトです。

コンセプトを決めることで経営方針に一貫性が生まれますので、経営上の判断をしやすくなります。

そのため、どんなお店にしたいのか、どんなサービスを強みにしていくのかといったコンセプトを明確に決めていくことが大切です。

また、コンセプトを決める際のポイントは、出店を検討する地域にはどの年齢層が多く住んでいるかなど、地域の特徴をリサーチすることです。

地域の特徴を知った上でコンセプトを決めれば、出店する地域の人々のニーズを拾うことができます。

コンセプトが決まれば、事業計画を立てましょう。

事業計画は、資金調達で融資を受ける際にも重要になります。

事業計画には、

  • 開業の動機
  • お店のコンセプト
  • 提供するサービスやメニュー
  • 仕入れ先
  • 開業後の売上の見込み
  • いつまでに黒字化するのかの見込み

といった情報を記載します。

立地の選定

コンセプトが決まったら出店する場所を検討しましょう。

「人通りの多い繁華街」や「閑静なエリア」といった立地の特徴はお店のコンセプトをベースに比較検討することが大切です。

出店場所によってどれくらいの集客が見込めるかが変わってきますし、毎月の家賃も大きく異なります。

また、お店の内装工事費なども含めると資金面にも大きく影響するため、立地の選定は時間をかけて探すことがおすすめです。

内装工事

内装工事では、コンセプトと一致する内装になるよう、工事業者の担当者とすり合わせしておきましょう。

また、工事業者に店舗のデザインやレイアウトなどを提示しておくことで、完成してからの「イメージと違う店舗になってしまった」というリスクを防ぐことができます。

資金調達

コンセプトや事業計画、店舗がある程度定まると、開業に必要な資金額が明確になります。

また、開業後の家賃や消耗品費、光熱費など様々なコストが発生してきますので、それらもできる限り事前に洗い出し、シミュレーションしておくことが大切です。

必要な資金額を算出できたら、次に資金調達方法について考えていきます。

自己資金で開業できる場合は融資は不要かもしれませんが、自己資金だけでまかなえない場合は日本政策金融公庫の融資制度の活用や、銀行に融資を打診する、クラウドファンディングで資金を集める方法もあります。

様々な方法を選択肢に入れて検討していきましょう。

まとめ

今回は、レストランオーナーの主な仕事内容と開業する際に必要な準備について解説しました。

レストランを開業するには、必要な資格の取得や事業計画、資金調達など様々な準備が必要です。レストランの開業を考え始めたら、計画的に準備を進めましょう。

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