自社内にデザイナーが在籍しておらず、デザイン業務を外注したいという場合もあるでしょう。しかし、どの外注先に依頼するべきか、また、どのくらいの費用がかかるのかをイメージしづらかったりしませんか?そこで本記事では、デザイン外注先についての解説と、それぞれのおすすめの外注先をご紹介いたします。
【種類別】デザインの外注先
デザインの外注先は、主に3つです。
- デザイン制作会社
- クラウドソーシング
- アウトソーシング
デザイン制作会社
デザイン制作会社は、その名のとおりデザインを専門とした会社のことです。専門的なデザインに特化した会社から、幅広いデザインに対応している会社まで、数多くのデザイン制作会社があります。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネットで不特定多数に仕事を発注したり受注したりするサービスです。
クラウドソーシングを利用して、フリーランスのデザイナーにデザインを外注できます。
アウトソーシング
アウトソーシングとは、自社の業務を外部に委託するサービスです。アウトソーシングを利用してデザインを外注する場合、アウトソーシング会社に在籍するデザイナーがデザインを行うことになります。
【外注先別】デザインを外注するメリット・デメリット
デザイン制作会社に外注するメリット
デザイン制作会社に外注するメリットは、次の4つです。
デザイン制作会社のメリット
- クオリティの高いデザインが期待できる
- デザインの目的やニーズに対応してもらえる
- 信頼度が高い
- 企画からサポートまで任せられる
クオリティの高いデザインが期待できる
デザイン制作会社は、デザインに関するノウハウを多く蓄積しており、腕のいいデザイナーも在籍しています。そのため、クオリティの高いデザインが期待できるでしょう。
デザインの目的やニーズに対応してもらえる
デザイン制作会社は、豊富な経験と知識から、目的やニーズに合ったデザインを提案してくれることが多いです。
信頼度が高い
デザイン制作会社は、デザインを専門としている会社です。そのため、デザイン制作の実績が豊富なところが多く、実績が多ければそれだけ信頼度も高いといえるでしょう。
企画からサポートまで任せられる
デザイン制作会社は、企画からサポートまで一貫して行っているところが多くあります。そのため、企画の段階からデザインのプロに任せたいという企業におすすめです。
デザイン制作会社に外注するデメリット
デザイン制作会社に外注するデメリットは、次の3つです。
デザイン制作会社のデメリット
- 費用が高い
- 納品まで時間がかかる
- スポットでの依頼がしにくい
費用が高い
デザイン制作会社は、クオリティが高い分費用が高額になりがちです。企画からサポートまでの全体ではなく、スポットでの依頼となると、さらに割高になるでしょう。
納品まで時間がかかる
デザイン制作会社は、クオリティが高い分、納品まで1~3カ月ほどかかることが多いです。そのため、急ぎの案件は依頼できないことがあります。
クラウドソーシングで外注するメリット
クラウドソーシングで外注するメリットは、次の3つです。
クラウドソーシングのメリット
- 費用を抑えられる
- スピーディーな発注ができる
- 依頼内容を明確に伝えやすい
費用を抑えられる
クラウドソーシングでのデザイン外注は、デザイン制作会社に比べると安価で外注ができます。
必要な分だけ外注するなど、スポットでの依頼もしやすいため、外注費用を大幅に抑えられるでしょう。
スピーディーな発注ができる
クラウドソーシングには、すぐに稼働できるフリーランスデザイナーも登録しています。そのため、急ぎの案件も依頼しやすいです。
依頼内容を明確に伝えやすい
クラウドソーシングでは、依頼したいデザイナーと直接やりとりをします。そのため、依頼内容を明確に伝えやすいでしょう。
クラウドソーシングで外注するデメリット
クラウドソーシングで外注するデメリットは、次の2つです。
クラウドソーシングのデメリット
- デザイナーによってデザインの質がバラバラ
- システム手数料がかかる
デザイナーによってデザインの質がバラバラ
クラウドソーシングは、デザイナーによってデザインの質が大きく変わります。数多くのフリーランスデザイナーが登録しているので、その分、デザインの質に差がでてきます。
システム手数料がかかる
クラウドソーシングで発注をすると、システム手数料20~30%が発生します。
デザイン制作会社よりも安価で外注できる代わりにシステム手数料がかかるため、金額設定をよく考える必要があります。
アウトソーシングで外注するメリット
アウトソーシングで外注するメリットは、次の3つです。
アウトソーシングのメリット
- コストを削減できる
- クオリティが安定している
- スポットでの依頼が可能
コストを削減できる
デザイン業務を定期的に外注したい場合は、人件費や教育コストがかからないのでコストを削減できます。
クオリティが安定している
多くの業者は、作業者の育成に力を入れていることが多いのでクオリティの高さが安定している分、依頼する側も安心です。
スポットでの依頼が可能
アウトソーシング会社は、スポットでの依頼も可能です。
「バナー作成だけお願いしたい」など、クオリティは維持しつつ、必要な分だけ依頼したい場合にはおすすめです。
アウトソーシングで外注するデメリット
アウトソーシングで外注するデメリットは、次の2つです。
アウトソーシングのデメリット
- 情報漏えいのリスクがある
- 急ぎの案件に対応できないことがある
情報漏えいのリスクがある
アウトソーシングのデメリットは、情報漏えいのリスクがある点です。デザインの目的やニーズなど、自社の機密情報を外部に伝えることになります。
そのため、信頼できるアウトソーシング会社に依頼することが大切です。
急ぎの案件に対応できないことがある
アウトソーシングでデザインを外注する場合、在籍するデザイナーが担当するので、スケジュールによっては急ぎの案件に対応できないこともあります。
デザイン外注の料金相場
デザイン外注にかかる料金は、依頼内容によって異なります。ここで、デザインの内容別の料金相場を見ていきましょう。
Webサイト
Webサイトのデザインは、10ページ前後で30万円~が相場です。ページ数やデザインのクオリティなどによって、料金は変わります。
また、Webサイトの中でもECサイトの場合は、写真が多くなる上にサイトの機能も多くなるため、100万円以上かかることも珍しくありません。
LP
LPのデザインを外注するときの料金相場は、30万~60万円です。
もし、商品ページを作りたい場合は、ECサイトを作成するよりも、LPを作った方が費用は抑えられます。そのため、費用を抑えたい場合は、LP作成を依頼するのも一つの手です。
バナー
バナーデザインを外注するときの料金相場は、バナーの大きさによって金額にかなり幅があります。
大きさ別の料金相場は以下のとおりです。
- ~300pxほどの極小バナー 3,000円
- ~550pxほどの小サイズバナー 4,000円~5,000円
- ~900pxほどの中サイズバナー 5,000円~9,000円
- ~1,500pxほどの大サイズバナー 6,000円~10,000円
チラシ
チラシのデザインを外注する場合、A4かB5のチラシデザインで5,000円~60,000円が相場です。
チラシのクオリティや、文章の有無によっても金額が変わってきます。
ロゴ
ロゴデザインを外注するときの料金相場は、1つあたり20,000円~です。
ただし、ロゴのサイズや色によってバリエーション豊かに作るときは、さらに費用がかかります。有名なデザイナーに外注すると、20万円ほどかかる場合もあります。
デザインを外注するときの注意点
デザインを外注するときの注意点は、次の4つです。
- デザイン制作の目的を明確にする
- 依頼要件を明確に伝える
- 必ず契約書を作成する
- 余裕を持ったスケジュールを組む
デザイン制作の目的を明確にする
まずは、デザイン制作の目的を明確にしましょう。
目的を明確にすることで、デザイナーも目的を見越したデザインができ、イメージどおりの仕上がりになりやすいです。
依頼要件を明確に伝える
依頼要件を、明確に伝えましょう。
たとえば、「かっこいい感じにしてください」「おしゃれにしてください」といっても、イメージが抽象的すぎてデザイナーに伝わりづらいです。
そこで「メインカラーは〇〇にしてください」など、具体的な依頼要件を伝えることで、デザイナーもイメージを掴みやすくなります。イメージに近い画像や素材があれば提示するのもおすすめです。
必ず契約書を作成する
デザインを外注するときは、必ず契約書を作成しましょう。デザイン外注での契約書に記載するべき項目は、以下の7点です。
- 依頼した内容
- 成果物の納期
- 修正の可否・回数
- 社内情報の秘密保持
- 知的財産権の譲渡
- 成果物の利用範囲
- 二次利用時の使用料の有無・金額
これらの項目を記載しておくことで、契約内容の認識ズレを防ぎ、トラブルの防止にもなります。
余裕を持ったスケジュールを組む
デザインを外注するときは、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
デザインは細かい部分が多い作業のため、修正が必要になることも多いです。そのため、修正があることを前提としたスケジュールを組んだほうがよいでしょう。
余裕のあるスケジュールは、クオリティの高いデザインにもつながります。
【種類別】おすすめのデザイン外注先
ここからは、「デザイン制作会社」「クラウドソーシング」「アウトソーシング」で、それぞれおすすめの外注先をご紹介します。
おすすめのデザイン制作会社
株式会社LIG
株式会社LIGは、Web制作のほか、システム開発、コンテンツマーケティング、コンサルティング、Webクリエイタースクールの運営と、幅広いサービスを提供している会社です。
株式会社LIGのWeb制作では、コーポレートサイト、採用サイト、メディアサイト、サービスサイトなど、さまざまなサイトを制作しています。
自社に合った専任のクリエイターが、戦略設計から製作、プロモーション、リリース後の集客まで、トータルでサポートしてくれるのが特徴です。
年間150サイトリリースの豊富な実績があり、毎年複数のデザインアワードを受賞しています。
これまで培ってきたノウハウをもとに、自社の魅力が伝わるWebサイトを制作してくれるでしょう。
対応範囲 | ・戦略設計 ・デザイン ・コーディング ・多言語対応 ・CMS実装 ・SEO対策 ・保守 ・サイト改善 |
料金プラン | シングルページ 100万円~ ベーシック 500万円~ プレミアム 800万円~ |
テラ合同会社
テラ合同会社は、2018年に設立されたホームページ制作・デザイン制作会社です。集客アップ、SEO強化、採用強化、ブランディング強化など、自社の目的に合わせたホームページを制作してくれます。
一般的なSEO対策はもちろん、地域に特化したSEOであるローカルSEOにも強いのが大きな特徴です。そのほか、リスティング広告運用などのIT広告運用もフルサポートしてくれます。
テンプレートは一切使わず、プロのデザイナーが一から設計、制作をしています。また、ホームページ制作のガイドラインの策定やシステムを導入することで制作工程を大幅に減らし、リーズナブルな価格でホームページ制作が可能です。
対応範囲 | ・ホームページ制作 ・Webマーケティング |
料金プラン | シンプルプラン 395,000円(税抜) LPプラン 350,000円(税抜) ベーシックプラン 650,000円(税抜) プロジェクトプラン 1,500,000円(税抜) |
おすすめのクラウドソーシング
ランサーズ
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。
数多くのフリーランスデザイナーが在籍しており、デザイナーに直接案件を依頼できます。
ランサーズはランク制度を導入しており、登録しているデザイナーのプロフィール内容や実績が充実しているほど、ランクが上がっていく仕組みになっています。
そのため、デザイナーの質の差が出やすいクラウドソーシングでも、質の高いデザイナーを見つけやすいでしょう。
対応範囲 | ・ホームページ作成 ・Webデザイン ・HTML ・CSSコーディング ・LP制作 ・CMS構築 ・WordPress制作 ・導入 ・バナー作成 ・Webサイト運営 ・保守 ・HP更新 ・ロゴ作成 ・イラスト制作 |
参考価格 | ホームページ作成 50,000円~400,000円 Webデザイン 150,000円~200,000円 LP制作 50,000円~100,000円 |
おすすめのアウトソーシング
Web特命係
Web特命係は、業界最安級のオンライン完結型アウトソーシングサービスを提供する会社です。
色々なタイプのデザイナーやコーダーが在籍しており、Web制作から、自社で補えないWeb作業まで幅広く柔軟に対応します。
Web特命係は時間単価制の料金システムなので、Web作業全般のサポートはもちろん、スポットでのサポートもあります。必要最低限のコストで、本当に必要な分のみのWeb作業を依頼できるのが大きな魅力です。
またWeb特命係は、総合サービス・コンサルティング、経理サポート、採用サポート、総務・事務アシスタントサービスも展開しており、契約時間内であれば、Web制作・運用以外の業務にも対応できます。
Web特命係は、企業のお悩みをトータルで解決してくれるオンラインアシスタントサービスです。
対応範囲 | ・Web制作、運用 ・総合サービス、コンサルティング ・経理サポート ・採用サポート ・総務、事務アシスタント |
料金プラン | 特命係mini 16,000円/月5時間 特命係Standard 62,000円/月20時間 特命係Plus 140,000円/月50時間 |
まとめ
デザインの外注と一言で言っても、外注先はさまざまです。何を重視してデザインの外注をするかによって、適切な外注先が変わってきます。クオリティの高いデザインを求める場合はデザイン制作会社、価格重視の場合はクラウドソーシング、クオリティと価格の両方を重視するならアウトソーシングがおすすめです。外注を検討するときは、しっかり優先順位を考えて、自社に合う外注先を選びましょう。