結論:料金と最低発注量に加えて「合わせてもらえるか」で選ぶ
オンラインアシスタントとは、インターネット経由でバックオフィス業務を代行してもらえるサービスです。比較する際は、料金・最低発注量・得意領域に加えて、自社の業務フローや使っているツールに、どこまで合わせてもらえるかを確認しておくと、導入後のずれを防げます。
この記事は、オンラインアシスタントの導入を検討していて、複数社を比較して選びたい経営者・バックオフィス責任者が読む記事です。
- どこがいいのか分からない。料金プランの違いも分かりにくい
- 依頼したい業務の量や種類が、まだ固まっていない
- 前に外注を検討したが、最低契約期間や進め方が自社に合わなかった
こうした状態で1社ずつ問い合わせて回ると時間がかかります。まず比較の軸を押さえてから、各社を見ていくのが近道です。
オンラインアシスタントとは

オンラインアシスタントとは、インターネットを活用して業務をサポートしてくれるサービスです。総務・経理のバックオフィス業務から、企画・マーケティング・SNS運用まで、幅広い業務を担ってもらえます。
派遣や正社員の雇用と比べて、社会保険・採用コスト・教育コストがかかりません。必要な期間に必要な分だけ依頼できるため、繁忙期だけ、特定の業務だけ、といった使い方ができます。
オンラインアシスタントの使い方

依頼の仕方は、業務を丸ごと任せる形から、一部だけを切り出す形まで幅があります。
- 繁忙期のみ依頼する
- コア業務以外のバックオフィス業務をまとめて依頼する
- 経理の伝票処理など、業務の一部だけを依頼する
- 担当者の退職・産休で空いた業務を、採用が決まるまで任せる
- どこまで自社でやり、どこから外に出すかが決まっていない状態で、切り分けから相談する
最後の使い方は見落とされがちですが、実務では「何を頼めばいいか自分でも整理できていない」状態から始まることがよくあります。整理から一緒に進められるかどうかも、比較の基準になります。
オンラインアシスタントを選ぶ4つの比較基準

比較の軸は、料金・最低発注量と契約期間・得意領域・業務フローへの合わせ方の4点です。前の3つは各社の公開情報で比べられますが、4つ目は問い合わせて確認するしかありません。
料金プラン
料金は月額制が基本で、時間単価に換算して比べると各社の水準が揃って見えます。オンラインアシスタントの相場は1時間あたり2,500〜4,000円程度です。
依頼量が増えるほど時間単価が下がる設計になっていることが多いため、「月額いくらか」だけでなく「何時間分でその金額か」をセットで確認してください。
最低発注量と契約期間
最低契約期間が3ヶ月〜1年に設定されているサービスもあります。 月額が安く見えても、合わなかったときに抜けられないと結果的に高くつきます。
柔軟に使いたい場合や、まず試してから判断したい場合は、1ヶ月から契約できるかを先に確認しておくと安全です。
得意領域と対応できる業務の幅
運営会社ごとに得意分野があります。一般事務は大抵の会社が対応できますが、経理・人事・デザイン・EC運営などの専門業務では対応の幅に差が出ます。
依頼したい業務量の上限も確認してください。月10〜20時間の小規模な依頼が中心の会社と、月100時間を超える継続依頼まで受けられる会社では、体制が違います。
業務フローへの合わせ方
実務で最も差が出るのがここです。 依頼する側の業務フローに合わせてもらえるのか、それともサービス側の決まった進め方に自社が合わせるのかで、導入後の負担が変わります。
- 使っているチャットツール・ファイル共有サービスのままやり取りできるか
- 業務の切り分けができていない状態でも、整理から相談できるか
- 手順書やマニュアルが無い状態でも受けてもらえるか
- 急な依頼や、特殊なフォーマットへの対応をどこまで許容してもらえるか
ただし、この点は各社の公開情報からは判断できません。 比較表で並べられるのは料金や契約条件までです。ここは問い合わせの段階で、具体的な状況を伝えて反応を見るしかありません。
オンラインアシスタント比較表

公開情報で確認できる範囲を整理しました。料金は変動するため、最終的には各社の公式サイトでご確認ください(2026年8月時点)。
| 料金の目安 | 最低発注量 | 得意領域 | サイト | |
![]() Web特命係 |
2800円/時〜 | 月10時間〜 | 経理・顧客対応・デザインなど。自社でもEC年1.5倍成長実績あり。業務フローへの追従、柔軟性 | 詳細を見る |
| Chatwork アシスタント(kubell) | 要問い合わせ | 要確認 | 経理・労務・採用・営業事務 | 詳細を見る |
![]() タスカル |
10時間 27,500円〜(年間プラン) | 月10時間〜 | 幅広い業務。マニュアル作成支援 | 詳細を見る |
![]() HELP YOU |
30時間 100,000円程度〜 | 要確認 | 経理・秘書。チーム制と専属制を選べる | 詳細を見る |
![]() CASTER BIZ |
要問い合わせ | 30時間〜 | 秘書・人事採用。大企業の導入実績 | 詳細を見る |
この表で比べられるのは条件だけです。 実際の使い勝手を決める「業務フローへの合わせ方」は、この表には載せられません。後述の章を参考にしてください。
なお、上記以外にも Famm、メリービズ、フジ子さんなど、オンラインアシスタント・オンラインアウトソーシングのサービスがあります。得意領域や料金体系が異なるため、気になる方は合わせて調べてみてください。
Web特命係
Web特命係は、経理・事務を中心に、依頼企業の業務フローに合わせて業務を進めるオンラインアシスタントです。
Web特命係の特徴
- 月10時間から依頼できる。契約期間は1ヶ月から。依頼量が増えるほど時間単価が下がる
- 依頼したい業務の切り分けができていない状態からでも相談できる
- 使っているツールに合わせて進める。実績のあるツールであれば、状況に応じて別のツール活用をご提案することも可能
- マニュアル作成・業務の仕組み化にも対応
- 月200時間規模の継続依頼にも対応。過去には月800時間規模の実績もある
Chatwork アシスタント(kubell)
kubellが提供する事務BPOサービスです。チャットを通じて経理・労務・採用・営業事務などを依頼できます。
Chatwork アシスタントの特徴
- チャットで業務を依頼できる手軽さ
- 経理・労務・採用・営業事務に対応
- 運営会社(kubell)が上場企業である安心感
タスカル
タスカルは、月10時間から依頼できるオンラインアシスタントです。
タスカルの特徴
- 専門スキルが必要な業務から日常業務まで幅広くサポート
- マニュアル作成など、業務の仕組み化支援にも対応
- 契約プランの期間が長いほど時間単価が下がる設計
HELP YOU
HELP YOUは、チーム制・専属制・カスタムプランから選べるサービスです。
HELP YOU の特徴
- 経理などの事務業務に強い
- 秘書・営業サポート・メディア運営まで幅広く代行
- 採用テストをクリアしたアシスタントが業務を担当
CASTER BIZ
CASTER BIZ(キャスタービズ)は、30時間からの利用に対応しています。
CASTER BIZ の特徴
- 大企業の利用実績が多数ある
- 秘書・人事採用業務に強い
- オフライン業務まで対応できるプランがある
比較表では分からない「業務フローへの合わせ方」
ここからは、Web特命係が実際にどう対応しているかを具体的に書きます。他社の同じ情報は公開されていないため比較できません。 各社に問い合わせる際の質問項目として使ってください。
使っているツールのまま依頼できる
Web特命係では、依頼企業が使っているツールに合わせてやり取りしています。以下はあくまで一例です。
- 連絡手段:Slack、ChatWork、LINE WORKS、メールなど
- ファイルの受け渡し:Google ドライブ、OneDrive、Box など。社内に共有環境が無い場合は、Web特命係側で Google ドライブの環境を用意することも可能です
- 会計ソフト:弥生会計、マネーフォワード、freee、TKC など
- 経理関連ツール:バクラク、ジョブカン、HubSpot など
- AIツールの活用:ChatGPT、Claude、Gemini を使った業務の依頼実績があります
上記に載っていないツールでも問題ありません。 弊社で実際に使っているツールはこれ以外にも多数あり、初めて聞くツールでも、調べて対応できるものであれば特に制約せず使います。新しく別のツールを導入していただく必要もありません。
実際にいただいた声
導入いただいた企業からは、次のような点を評価いただいています。
契約期間の敷居が低く、まず頼んでみることができた。 ECの受注対応業務にて、他社では3ヶ月以上の契約や長期的な取引が前提になっていたのに対し、Web特命係は1ヶ月からで構わないという姿勢でお受けしました。結果として、その企業では担当者の入れ替わりなどもあり、1年以上その業務を継続してお任せいただいています。
社内が整っていない状態でも、業務を拾いながら進めてくれる。 手順書や引き継ぎ資料が揃っていない状態でも、担当メンバーが業務に入り込んで、必要なことを拾いながら進めます。
依頼の進め方を、自社に合わせて柔軟に決められた。 他社では依頼時の進め方が細かく決まっていて自社に合わなかったが、Web特命係では使うツールも情報のやり取りの仕方も自社に合った形にできた、という声をいただいています。
質問が的確で、意図を汲み取って進めてくれる。 分からないことがあるのは、その会社独自の事情によるものもあり、ある程度は仕方がないことです。そのうえで、適切な質問をして理解し、進められるかどうかが重要だと考えています。この点は、特によく評価をいただきます。
新しいことでも相談しやすい。 ネットショップを運営する黒臼洋蘭園様には、導入事例のなかで「対応できない可能性があることでも、相談したら大抵のことは『できます!』というお返事を頂ける」と評価いただきました。未経験の業務やツールでも、まず調べて対応を試みる姿勢が、新しい施策を相談しやすい関係につながっています。
料金だけで選ぶ前に確認しておきたいこと
料金は重要な比較軸ですが、時間単価の安さだけで決めると、導入後に自社の手間が思ったほど減らないことがあります。
これはサービスの優劣ではなく、進め方の設計の違いによるものです。価格を抑えたサービスでは業務の進め方を標準化していることがあり、その場合、依頼する側から見ると次のような形で表れることがあります。
- 依頼した内容は正確にやってもらえるが、実務ではイレギュラーも多く、細かく教えるのに余計に時間がかかる
- マニュアルに書かれていない対応や、少しイレギュラーな状況になると動きづらい場合が出る
- その分依頼内容を細かく指示する手間が自社に残る可能性が出てくる
- 手順書やマニュアルを、依頼する側で用意する必要が出てくるケースも
業務が定型化されていて、指示を出す体制が社内にある場合は、この形が最も効率的です。一方で、「そこまで整理する余裕がないから外注したい」という状況では、期待と噛み合わないことがあります。
どちらが良いかではなく、自社がどちらの状態にあるかで選び分けるのが現実的です。問い合わせの段階で、整理できていない部分をそのまま伝えて、どう反応するかを見ておくとよいでしょう。
料金
Web特命係の料金は以下の通りです。依頼量が増えるほど時間単価が下がります。
| 依頼量 | 月額料金(税抜) | 時間単価 |
| 月10時間 | 35,000円 | 3,500円 |
| 月20時間 | 68,000円 | 3,400円 |
| 月100時間以上 | 280,000円〜 | 2,800円 |
- 契約期間は1ヶ月から
- 10時間からご相談に応じています
- 月100時間を超える規模も気兼ねなくご相談ください
オンラインアシスタントを利用すべき企業

以下に当てはまる場合、オンラインアシスタントの利用が向いています。
- 固定費としての人件費を抑えたい企業
- 時期によって依頼したい業務量が変わる企業
- 担当者の退職・産休で、業務が止まりそうな企業
- 業務が特定の担当者に偏り、負荷が高くなっている企業
- 社員の勤怠・労務管理の手間を減らしたい企業
- 業務の依頼先を1本化したい企業
- 依頼したい業務が明確になっていないが、まず相談したい企業
最後の1点は見落とされがちですが、実務ではよくある状態です。切り分けから対応できるサービスであれば、業務が整理されていない段階でも依頼を検討できます。
オンラインアシスタントのメリットとデメリット

メリットは社員の時間を空けより「稼げる」状態を作れること、そして専門性です。一方、業務をオンラインで進めるため、チャットツールやファイル共有環境の整備が前提になります。
※メリット・デメリットの詳細は、以下の記事で解説しています。
経理業務を中心に外注先を比較したい場合は、以下の記事も参考になります。
よくある質問
依頼したい業務が固まっていない状態でも相談できますか?
可能です。手順書や引き継ぎ資料が無い状態でも、担当メンバーが業務に入り込んで必要なことを拾いながら進めます。何を依頼すればよいかの整理からご相談いただけます。
最低どのくらいの規模から依頼できますか?
Web特命係では月10時間(35,000円・税抜)から対応しています。契約期間は1ヶ月からです。
大量の業務にも対応できますか?
月200時間規模の継続依頼に対応しており、過去には月800時間規模の実績もあります。
今使っているチャットツールのまま依頼できますか?
可能です。Slack、Chatwork、LINE WORKS、メールなどに対応しています。ファイルの受け渡しは Google ドライブ、OneDrive、Box などに対応しており、社内に共有環境が無い場合は Web特命係側で用意することもできます。これらは一例で、記載のないツールにも対応できます。 初めて聞くツールでも、調べて対応できるものであれば特に制約はありません。
対応していない業務はありますか?
士業の業務(税務・法務など資格が必要な業務)と、営業電話・テレアポの新規架電はお受けしていません。ご相談内容によっては対応できる会社をご紹介できる場合があります。なお営業事務(見積書作成、顧客リスト整備、受発注処理など)は対応しています。継続してご依頼いただいているお客様については、状況により電話対応をお受けすることもありますので、一度ご相談ください。
その他のご質問はよくある質問(公式サイト)もご参照ください。
まとめ:条件で絞り、合わせ方で決める

オンラインアシスタントの比較は、次の順で進めると判断しやすくなります。
- 料金と最低発注量・契約期間で候補を絞る(比較表で判断できる)
- 得意領域が、依頼したい業務と合っているか確認する
- 業務フローにどこまで合わせてもらえるかを、問い合わせて確かめる(ここは公開情報では分からない)
3番目を飛ばすと、条件は良かったのに運用が始まってから噛み合わない、ということが起こります。使っているツールのままやり取りできるか、整理できていない状態から相談できるか、この2点は事前に聞いておくことをおすすめします。
Web特命係では、月10時間・契約1ヶ月からお受けしています。依頼したい業務が固まっていない段階でのご相談も承っていますので、まずは今の状況をお聞かせください。






